みなさんこんにちは!
先日の記事でお伝えしたように、タイ政府は11月1日から、ワクチン接種済みの渡航者に対して隔離なしでの入国を認めるようになり、今までよりタイに渡航するハードルが一段階下がりました。
ただし、以前のように自由に行き来できる訳ではなく、事前に申請したり、用意しておかなくてはならない書類が多数あるため、準備に手間がかかります。
今回は、その用意しておかなくてはならない書類の1つ「海外旅行保険の証書」を発行してもらうべく、「楽天カード」および「デルタ・アメックスゴールド」に付帯する保険で対応できるかどうか、カードデスクに電話して問い合わせてみたので、その様子をお伝えしたいと思います。
タイ隔離なし入国の詳細はコチラ↓↓
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クレジットカード付帯の保険で入国条件を満たせるのか
まずはじめに、クレジットカード付帯の海外旅行保険で入国できるかどうか。
結論からお伝えしますと・・・
金額を満たせば入国できる
とのことでした。
しかしタイに入国する場合、タイ政府が定める「5万USドル以上をカバーする」という項目をクリアしなくてはいけないので、今回問い合わせした楽天カード又はデルタ・アメックスゴールド1枚分の補償額では足りないということになります。
カード付帯保険の疾病治療補償限度額って、だいたい1枚につき200〜300万円がいいところなので、ほとんどのカード付帯保険では条件を満たせないんですね。
また、実際に医療機関で保険を使用する際、それぞれのカード分の補償額を合算することができるのですが、証書に関しては契約保険会社・契約カードごとの発行になるため、別々の証書になってしまいます。
ということで、証書が分割されていても問題ないかどうか、在東京タイ大使館に電話で確認してみたところ・・
「そういう難しい話はよく分からない」
とのお返事が・・。
うん、実に懐かしいですね!この感じ!
タイですね〜。
当事者としては非常に困るのですが、タイのこういう緩い部分が好きです(笑)
ただ、そのまま放ったらかしにされた訳ではなく、日本人担当者の直通番号をいただいたので、そこにダイヤルしてみることに。
「・・・・」
出ません。
3回ほどかけても出ませんでした。
残念ですが私もこのままでは困るので、この件は後日わかり次第更新したいと思います!
注意
証書には必ず「COVID-19(コロナ)に適用されますよ〜」と記述されている必要があります。また、当然ながら英文の証書が必要です。
カード付帯保険規約変更の注意点
楽天カードの場合
年会費無料なのに海外旅行保険が付帯することで人気だった「楽天カード」ですが、2020年10月に規約が変更になりまして、使い勝手が悪くなってしまいました。
今までの付帯条件は、航空券代や、空港までの交通費など、旅行代金の一部を該当カードで支払いすることだったのですが、この改正で「旅行会社主催の募集型企画旅行の支払いをした場合のみ適用される」と変更になってしまいました。
どういうことかと言うと、「旅行会社のパックツアーに申し込んだ人のみ適用」という意味ですね。
なので、片道チケットで世界中を駆け回るバックパッカーの方や、全部自分で手配する旅慣れた方御用達だったはずの楽天カードですが、今後はいざという時の保険が使えなくなってしまったのです。
※ゴールドカードに相当する「楽天プレミアムカード」に関しては、今まで通り持っているだけで自動付帯されるそうです。
ポイント
保険証書は、保険デスク(0120−829−126)で承っています。
楽天損保から、約10日前後で郵送されるとのことでした。
デルタ・アメックスゴールドの場合
スカイチームの航空会社を多用する人にとって神的存在だった「デルタ・アメックスゴールド」ですが、コチラも規約変更に・・。
今までは自動付帯だったのですが、改正後は「航空券や空港までの交通費を支払った場合のみ適用」の利用付帯になってしまいました。
保持するだけで自動付帯される高額の海外旅行保険と、配偶者にも適用されるなど手厚い補償、そしてスカイチームの上級会員ステータスがもらえるのが魅力的で作ったのですが・・
今後飛行機に乗る機会もほとんどなくなったし、年会費も高いのでちょっと考え直さなくてはいけませんね。
ポイント
保険証書は、カードに記載されている電話番号にお問い合わせするか、自分が保有しているブランドに合った保険ホットラインにお問い合わせください。
デルタ・アメックスゴールドの場合、メール又は郵送での対応、郵送の場合2営業日で発送するとのことでした。
カードデスクも、保険ホットラインも、どちらの対応も素晴らしく、「保険額が他社カードと合算できるかどうかは大使館に問い合わせたほうがいいですよ〜」などと教えてくれ、よく気がきくなぁと感心してしまいました。さすがアメックスですね。
一番楽なのは保険の購入
・・と、ここまで書いてきましたが、合算しないと基準額に満たない、合算できるかの公式見解が欲しくて大使館に問い合わせたけど返答がない・・。
うーん、これでは八方塞がりですね。
そこで、もし保険会社から旅行期間をカバーできる保険を購入した場合、いくらくらいかかるんだろうと思って、カード付帯保険の提携会社でよく見かける損保ジャパンと、業界最大手の東京海上日動を調べてみました。
試しに、2021年11月24日出発〜2021年12月23日帰国、約1ヶ月間のスケジュールで入力してみました。
すると・・
あら、思ったより安い・・。
一番安いプランでも、タイ入国条件にある5万USドル(約550万円)はクリアできていますね。
カード付帯保険は、証書に記載される額面を合算して、入国申請できるかが不明なだけであって、実際に保険を使用する場面になったら枚数分と購入した保険分が合算増額できるわけですから、これなら安心ですね!
今回は私のスケジュールに合わせて約1ヶ月の期間で調べてみましたが、旅行期間が短くなれば7〜8千円で加入できるので、自分でカード会社に問い合わせたりする手間を考えたら、ネットで購入してしまったほうが楽でいいですね・・。
注意
旅行日程分の保険有効期間でクリアできるのは、往復航空券を持って入国する場合のみとなります。在住者やリタイヤされた方などが片道チケットで入国する場合は、入国日より1年間有効の保険証書が必要になります。
また、新たに保険に加入せず入国できる外国人は、現地タイの医療保険に加入済みの方が対象となります。
ポイント
タイにロングステイされる方は、タイ現地の保険に加入するほうが金額的にお得になります。約25000B前後で1年間有効の保険に加入できます。金額はオプションにより増減しますが、日本の保険会社よりも安くなることが多いです。
まとめ
結局のところ、カード1枚分の付帯保険では基準額を満たすことができず、合算した場合申請が通るかどうかの返答がもらえなかったという残念な結果に・・。
一方、1枚で5万USドル以上がカバーできる付帯保険がつくカードを持っている方は、証書を申請すれば問題なくクリアできるとのことでした。
その場合、必ず「COVID-19に適用」と記述されるか確認しましょう!当然ですが英文の証書が必要になります。
補償額の合算ができるかどうかは引き続き問い合わせしますが、カードデスクに証書の申請するのが面倒な方やお急ぎの方は保険の購入も検討してみてください。
以上、参考になれば幸いです。