みなさんこんにちは!
先日の記事でお伝えしたように、タイ政府は11月1日より、ワクチン接種済みの渡航者に対して、入国時の隔離を免除しました。
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【隔離なし】タイ入国の必要書類と条件まとめ2021.12月最新【オミクロン株への対応】
みなさんこんにちは! 全国的にコロナの新規感染者が減少し続けている今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? 先日のニュースで「タイに隔離なしで渡航できるようになった」という内容が放送されましたが、詳細に ...
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コロナ前のように、思い立ったらパスポートさえあればすぐ行けるようになるまでには、まだまだ時間が必要ですが、これで一歩前進したとも言えますね。
今までタイに行くのをずっと我慢していた方たちは、まもなく迎える長期休暇を前に、飛行機の予約を始めようとする頃合いではないでしょうか。
今回の記事では、年内に隔離なし渡航するために準備している自分用も兼ねて、予め知っていた方がいいこと、そして気をつけた方がいいことをまとめてみました。
※この内容は、タイ在住歴9年の私が、今までの経験から想像できるポイントをまとめたものになります。あくまで予測ということを念頭にお読みください。
タイ隔離なし入国・渡航の際の注意ポイント
隔離なしで渡航可能できるようになったタイですが、それは「コロナ前のような行動を保証してくれるものではない」という点を十分留意ください。
またタイでは、各種取り決めに対し事前予告や通知なく、いきなり変更することがよくあります。
よって、状況次第では帰国できなくなったり、スケジュールが大きく乱れる可能性があります。会社員の方や、帰国後のスケジュールが詰まっている方などは、もう少し落ち着くまで様子をみることをお勧めします。
1.状況の変化に対応できるか
これは、日本・タイ両国とも関係しますが、感染者が再び増加した場合、急遽入国制限がかかる可能性があります。
もし日本で感染者が急増した場合、タイ政府が認めた「隔離免除国」の枠から外れることも予想されます。そうなった場合、すでに予約済みの航空券やホテル、レンタカーなどのキャンセル・払い戻しをしなければなりません。
また、タイで感染者が急増した場合も同様、今までのように入国制限がかかり、それが渡航日だった場合空港で足止めされる可能性があります。
その場合、日本に帰国した際に長期隔離・待機させられることも頭に入れておいた方が良いでしょう。
2.現地での情報収集力はあるか
無事に入国した後、1泊は指定ホテルでPCR検査の結果を待つことになりますが、その後は自由に行動できます。
しかし、もし状況が急変した場合、現地での情報収集が重要になってくるので、最低限ある程度の英語力が求められるでしょう。現地に日本語が分かる知り合いや、 現地のガイドさんが付くならばその点安心できますね。
また、タイは非常時にロックダウン(都市封鎖)を行う国です。郊外(県外)に滞在中に封鎖されてしまった場合、またはバンコクが封鎖されてしまった場合など、大幅なスケジュール変更を余儀なくされるかと思います。
3.全てが自由ではない点
タイでは、酒類の提供や、娯楽施設などの営業を一部制限しています。また、規制を無視して営業している店もあるようですが、先日当局による強制捜査が入り、従業員だけでなく客も全員捕まったとのニュースがありました。
この場合は、隔離なし入国の条件に反するため、最悪の場合強制送還になる可能性もあります。
また、感染者が増加した場合、夜間外出禁止になったり、バス・飛行機・列車などの公共交通機関が止まったりと、旅行のスケジュールに影響が出ることもあります。
4.現地で感染してしまうリスク
日本では、ここしばらくの感染者がかなり減少しているので、外出時の感染リスクはかなり低くなったと言えますが、欧州やロシアなどを中心に感染者はまだまだ増加傾向にあります。
下の表はここ数日のタイと日本の新規感染者数になりますが、タイの人口は約6800万人。なので、日本の人口に当てはめてざっくり計算しなおすと、1日あたり2.5〜3万人近い新規感染者を出していることになりますね。
タイ | 日本 | |
11/2 | 15253 | 221 |
11/4 | 16130 | 158 |
11/5 | 8467 | 225 |
11/7 | 7960 | 157 |
また、タイでの入国時隔離が一部免除されたということは、日本以外の諸国からの観光客とも必然的に接するということになります。
搭乗前にPCR検査の陰性証明書を提示する義務があるので、ある程度の安全は確保されているはずですが、感染者が多い国から到着した渡航者を検査したところ、陽性が判明した人も一定数はいるようです。
もし現地で感染してしまった場合は、隔離病院に搬送されるそうですが、完治まで一切外出できませんしスケジュールも大幅に乱れてしまうでしょう。
5.日本に帰国後の隔離
頭の痛い問題がこちら「日本に帰国した際、最長14日間の自主隔離」があるという点。
日本国内に感染者を拡散させないための水際対策なので、仕方ないことではありますが・・。現時点では、帰国後14日間はホテルまたは自宅などで自主隔離しなければなりません。その際、一般タクシーを含む公共交通機関を使っての移動は禁じられているため、専用ハイヤーやレンタカーを使うか、家族に自家用車を持ってきてもらう又は、自家用車を空港の駐車場に停めておくなどの移動手段を検討する必要があります。
その間、ちょっとコンビニなどに行くこともできないので、なかなか厄介ですね。
ビジネス目的の入国者のみ、所定の手続きを行えば3日間の隔離に短縮されるようですが、観光目的の場合は今まで通りの日数とのことです。
上記の観点から、スケジュールに余裕が取れる方や、予定が大幅にずれても調整できる方以外は、まだまだ気軽に渡航するにはハードルが高いと言えますね。
それでも渡航したい方向けのポイント
タイに隔離なしで渡航した場合に考えられるリスクを、4つの観点からまとめてみましたが、残念ながら一般的に仕事している方々にはまだハードルが高いということが見えてきました。
もちろん立場によっても異なりますので、そのあたりのリスクヘッジが可能であれば問題ないかと思います。
しかしながら「それでもタイに行きタイんじゃー!!(私も含む)」という方もいらっしゃるかと思いますので、自分用も兼ねて渡航する際のポイントをまとめてみました。
飛行機はなるべく日系航空会社で
私の場合、このような状況下で渡航するので、日程の変更やキャンセル、延期などはあるものだとして認識しています。なので、もし実際にそのような手続きが必要になった時、日本語で対応してもらえるのはありがたい・・!
またエアアジアXなど、格安航空のLCCも運行再開に向けて準備しているそうですが、キャンセル時の返金対応や問い合わせなどがスムーズに行かないことも踏まえ、日系の航空会社を利用することをおすすめします。
JALではキャンペーンとして、変更手数料無料や、現地での医療費が免除になるプランがセットになっているようです。
日系航空会社で今のところの最安値は、最近就航したJAL系列のLCC「ZIP AIR」で成田ーバンコクが往復で37000円台とそれなりに安く出ていますね。
一方レガシーキャリアのJALは8万円台、ANAが6万円台、日系ではありませんがタイ国際航空が6万円台となっており、預ける荷物や座席指定、機内食まで込みだとZIP AIRとの差はそこまで大きくありませんね。
事前に可能な限り情報収集をしておく
実際にタイに渡航中の方のツイッターでもブログでもいいので、現地のリアルタイム状況はある程度把握しておきたいところですね。
また、到着後にチェンマイやプーケット、パタヤなど地方に行きたい方は、交通機関の情報を気をつけてチェックしておくと良いでしょう。
他者との接触はなるべく避ける
感染予防には密を避けるのが基本ですが、公共の場やタクシー移動、マッサージ店など、他者との距離が近くなるケースもあります。
できることなら、他者となるべく接触しないように心がけたいところですが、せっかくタイに行くのですから、タイマッサージでリフレッシュしたいというのが本音。なので、なるべく個室がある店や、しっかり衛生管理されていそうな店を選ぼうかと思っています。
また、換気が悪そうな場所は極力避けるようにしたいですね。
まとめ〜初心に返って感染予防
日本でも新規感染者が急増した時期があり、店に入る前にアルコール消毒する、密を避ける、手洗いうがいをする、マスクをするなど、その頃はみんなが一丸となり衛生管理に気を使っていたかと思います。
最近では感染者数もだいぶ落ち着いてきたので、残念なことに入店前に消毒していない人の方が多いくらいですね。
ワクチンやアルコール消毒に効果があるとか、意味がある無いの話は一旦置いておくとして「タイに行く=感染者がはるかに多い国へ行く」ということと、「万一現地で感染してしまう=スケジュールが大幅に狂ってしまう」ということを再認識し、感染者が多かった頃の日本以上に気を使う必要があるなと感じます。
また、予約の段階からリスクヘッジとして日系航空会社を利用する、渡航前と滞在中の情報収集は常に怠らず、最新情報をチェックするなど、今までより細やかな準備が必要になります。
それでも、隔離なしで入国できるようになったというのは、コロナ収束に向けて一歩前進したということで、嬉しいニュースですね!
年末年始あたりにタイへの渡航を考えている方の参考になれば幸いです。